あまはじノート

amahaji note

2022-01-01から1年間の記事一覧

書籍「ルポ路上生活」國友 公司(KADOKAWA)を読んだ

www.kadokawa.co.jp 果たして貧困とは何なのか?2021年夏、オリンピックを横目にホームレスと共に生活を見つめた衝撃の記録。一日七食のホームレス!? 貯金ができるカラクリとは?寝床探しから襲いかかる災害・犯罪の恐怖まで、家に帰らず2カ月間の徹底取…

書籍「……こどもが聞きました。日本は中国になにをしたの」(明石書店)

www.akashi.co.jp 書籍「…こどもが聞きました。日本は中国になにをしたの」(明石書店)は、日本占領下(1931~1945年)の中国における日本軍の所業を、写真とイラスト、文章でまとめたもの。 薄手の小冊子のような作り。この一冊を見れば、日本軍が当時どの…

【動画】放課後の相談「遅くねえっすよ!」の回

www.youtube.com 【質問箱に】放課後の相談③ふたつめ【お返事します】あかたちかこ繰り返し観ても飽きない動画のシリーズ「放課後の相談」。この回 ↑ は、4話完結の2話目なので話は途中から始まることになる。けれども、なんとなく意味はわかると思う。 この…

2022年にドラマ「すいか」を観る

すいか|日本テレビ 「すいか」は、2003年7月から9月まで放映されていたTVドラマ。基本はコメディ路線。脚本は、木皿 泉(きさら いずみ) 。動画配信サイトで見つけたので、今の目線で視聴してみた。 ※木皿 泉=妻鹿 年季子(めが ときこ)と和泉 務(いずみ…

書籍「ゲンバクとよばれた少年」中村 由一

「ゲンバクとよばれた少年」中村 由一(講談社) 1945年8月9日午前11時2分、この日の長崎市の天気は曇り。上空を飛んでいたB29は雲が切れた瞬間をねらい原子爆弾「ファットマン」を落とす。そのとき地上(浦上町=うらかみちょう)にいたうちのひとりが中村…

”かなわなかった夢” 書籍「隔離 故郷を追われたハンセン病者たち」徳永 進

「隔離 故郷を追われたハンセン病者たち」徳永 進(岩波現代文庫) 「隔離 故郷を追われたハンセン病者たち」は、療養所に入所していた鳥取県出身のハンセン病者たちからの聞き取りをまとめた本。 ※著者の徳永進氏は、鳥取出身、在住の70代医師。聞き取りが…

apple TV 配信ドラマ「Pachinko パチンコ」

2017年ごろ。英語圏に住む日本語の達者な人が書いていた。「こちらでは、ミン・ジン・リーという作家の”Pachinko”という小説がヒットしている。わしも今読んでいる」。その後、小説「パチンコ」は日本でも出版(2020年)。そして、小説「パチンコ」を原作に…

大石芳野写真集「戦争は終わっても終わらない」

大石芳野写真集「戦争は終わっても終わらない」(藤原書店) 長年にわたり、戦争や紛争の中に生きる市井の人々をとらえてきた大石芳野(よしの)さんの写真集「戦争は終わっても終わらない」。太平洋戦争が主題(本の中では「アジア太平洋戦争」と表記)。 …

壊れたカメラで慶良間(けらま)チージ

沖縄県那覇市。ゆいレール「おもろまち」駅から徒歩数分の高台に、「慶良間(けらま)チージ」と呼ばれる場所がある。慶良間は、慶良間諸島。チージは、頂上の意味で、「慶良間が見える丘」の意味になる。※この記事の写真は、壊れたカメラで2020年に撮影した…

映画「人生フルーツ」と書籍「ききがたり ときをためる暮らし」

映画『人生フルーツ』公式サイト写真:田淵陸深(たぶちむつみ) 映画「人生フルーツ」は、愛知県春日井市の高蔵寺(こうぞうじ)ニュータウンに住む津端(つばた)英子、修一さん夫婦の日常の暮らしを映像にまとめた作品。 英子さん修一さんのふたりは、更…

赤と黒、そして青。書籍「原爆の絵 ヒロシマの記憶」

その日、1945年8月6日は快晴だった。原爆を搭載したB29は、晴れわたる空を飛んできたという。どこまでも青い空。キラリと光る物体がすっと落とされた。ピカッ、どーん!!街は真っ赤になり地面は熱くなった。その後世界は、赤と黒にいろどられた。 土埃が混…

総理大臣 業原(ごうはら)と白いけむり

沖縄糸満市の平和祈念公園・「平和の礎(いしじ)」に刻まれた朝鮮人戦没者の名前(一部)2022年6月23日撮影 奈良県でボフッという白い煙があがった2022年7月8日。あのできごとを知った直後筆者は、「赤木さんはどうなるの! 責任をとらないでいくわけ~?」…

映像作品「桜と無窮花(さくらとむくげ)」

動画配信サイトで「桜と無窮花(むくげ)」(2016年公開。監督 河真鮮/ハ・ジンソン)という映像作品を観た。※むくげは韓国の国花主人公は、11歳のときに来日した韓国生まれの青年。来日以降は、日本の学校に通っている。海外在住の韓国人にとって兵役は絶対…

沖縄 宮古島市立図書館だよりとカレーライス。

宮古島市立図書館でもらった図書館だより「んつなか」。”道の途中”という意味のよう(みゃーくふつ=宮古のことば、でしょうか)。この名前を見た瞬間、宮古島の昔ながらの農道を歩いているような気分になった。いいネーミング。

書籍 反戦詩集「もし それが わたし だったら」

「もし それが わたし だったら」監修 赤木かん子、画 葉祥明(ようしょうめい)、(発行 自由國民社)2003年発行の反戦詩集。児童文学評論家の赤木かん子さん編纂。茨木(いばらぎ)のり子、石垣りん、原民喜(はらたみき) 、金子光晴、折口信夫(おりぐち…

書籍「草 日本軍『慰安婦』のリビング・ヒストリー」

韓国の作家が描く日本軍慰安婦のものがたり 「草 日本軍『慰安婦』のリビング・ヒストリー」キム・ジェンドリ・グムスク 著、都築 寿美枝・李 昤京 翻訳 (発行 ころから) korocolor.com 数センチの厚みを持つ500ページ弱の漫画のようなコマ割りで描かれた…

2022年6月 対馬丸記念館に行ってみた(再び)。

那覇市若狭エリアにある対馬丸記念館 2022年6月、対馬丸(つしままる)記念館を再見学しました。 2021年に見学した際に気になっていた「いかだ」の写真を撮影できたので(対馬丸記念館内は、遺影以外は撮影可能とのこと)、下記記事内に追加しています。 ama…

書籍「ぼくが遺骨を掘る人『ガマフヤー』になったわけ。サトウキビの島は戦場だった」

www.godo-shuppan.co.jp この本の著者具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんは、太平洋戦争末期の沖縄戦(1945年3月末からはじまった約半年にわたる沖縄での地上戦。攻めてきたのはアメリカ軍)で亡くなり、その場所に放置され埋もれてしまった遺骨を収集して…

慰霊の日とか沖縄戦とか

沖縄島をはじめて旅したとき。読谷村(よみたんそん)在住の人と知り合いになった。その人の祖父は、沖縄戦当時シムクガマに避難していたのだという。そう、シムクガマとチビチリガマは、同じ村内にありながらも生と死を分ける世界の入り口となってしまった…

2022年6月23日慰霊の日 その2

2022年6月23日慰霊の日、沖縄県糸満市の平和祈念公園。ガマフヤーの具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんがハンストをおこなった。 この日は、「沖縄全戦没者追悼式」がおこなわれる日でもあった。今年2022年は首相岸田が来沖することもあり、管理側がセキュ…

2022年6月23日慰霊の日 その1

その2022年6月23日、沖縄県糸満市にある平和祈念公園に行った。 この日は、ガマフヤー(沖繩のことばで「骨を拾う人」の意味)として知られる遺骨収集ボランティアの具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんがハンストをおこなっていた。(ハンストは22~23日に…

宮古島「アリランの碑」

沖縄県宮古島市野原(のばる)にある「アリランの碑」に行った。 農地の中にぽつり、ぽつりと住宅が点在するエリア。畑に囲まれた小さなスペースに「アリランの碑」はあった。 ※「アリラン」は朝鮮民謡の曲名