あまはじノート

amahaji note

本を読んだ

書籍『愛蔵と泡盛酒場「山原船」物語』下川裕治著(双葉社)

www.futabasha.co.jp※書籍のページにリンクしています↑ この本の主人公 新里愛蔵(しんざと あいぞう)さんは、かつて東京の中野で「山原船(やんばるせん)」という飲み屋をやっていた。著者の下川裕治さんは、アジアのバッグパッカー旅の本を数多く書いて…

【絵本】『ヨーンの道』下嶋 哲朗(理論社・1980年発行)

長野県出身の下嶋 哲朗(しもじま てつろう)さんは、1975年からの1年間、家族で石垣島の川平(かびら)に滞在。この絵本は、その時の聞き書きをもとに制作したもの。 『ヨーンの道』下嶋哲朗/理論社 pic.twitter.com/O6YL5eDAqx — 古書カフェ うさぎ堂 (…

【絵本】『ひろしまのピカ』丸木 俊(1980年発行)

『原爆の図』や『沖縄戦の図』(どちらも丸木 位里との共作)で知られる丸木 俊(まるきとし)さんが制作した小学1・2年生から読める絵本。筆者が『ひろしまのピカ』を読んだのは、2023年の2月。『はだしのゲン』が話題になったとき、ある人が広島の平和教育…

【書籍】『野の花の入院案内』徳永 進

『野の花の入院案内』徳永 進(KADOKAWA)公式サイトより 『野の花の入院案内』は、医師である著者がホスピスケア診療の中で出合った人々について書いた本。※徳永氏は、以前に紹介した『隔離』というハンセン病者に関する本を書いた方です。 amahaji.hatenab…

【書籍】『四国辺土 幻の草遍路と路地巡礼』上原善広

www.kadokawa.co.jp 著者の上原さんは大阪出身で、被差別の立場にある人について数多くの本を書いている。この本は、四国遍路の道のりに点在する路地(=被差別部落)と辺土(へんど=部屋や家を捨て、遍路を生活の手段にしている人のこと。草遍路、乞食遍路…

【絵本】『父さんはどうしてヒトラーに投票したの?』

フランス生まれの作者が制作したナチスについての絵本。(2019年に出版) 静かに進む物語を通して、ナチスの総選挙での勝利、その後の独裁政権、ユダヤ人大虐殺、障がい者の隔離と絶滅計画、侵略戦争、そしてナチス政権の崩壊までを描く。 www.kaihou-s.com

書籍「潜匠 sensho 遺体引き上げダイバーの見た光景」矢田海里(柏書房)

www.kashiwashobo.co.jp 海難事故、入水自殺、人命救助、そして2011年3月11日東日本大震災――宮城県仙台の海底に潜り続け、いくつもの「魂」を引き上げてきたプロの潜水士・吉田浩文。凄腕のダイバーとして地元自治体からの信頼も厚く、長年にわたって遺体引…

書籍「沖縄の歩いた道」新崎盛暉(ポプラ・ブックス)

「沖縄の歩いた道」新崎盛暉(ポプラ・ブックス)は、沖縄の文化と歴史、近代史について書かれた子ども向けの本。 1973年発行。沖縄返還(復帰)が1972年なので、沖縄が日本に復帰した翌年に出版されたことになる。※沖縄返還(復帰)=沖縄がアメリカの統治…

書籍「赤瓦の家 朝鮮から来た従軍慰安婦」川田文子

ポンギさんの故郷は「忠清南道(チュンチョンナムド)礼山郡(イェサングン)新礼院(シルレオン)」※地図上の赤いポイントのあたり この本の主人公裴奉奇(ペ・ポンギ)さんは、植民地下の朝鮮から1944年に日本に連れてこられ、沖縄で慰安婦として従軍した人。…

書籍「ルポ路上生活」國友 公司(KADOKAWA)を読んだ

www.kadokawa.co.jp 果たして貧困とは何なのか?2021年夏、オリンピックを横目にホームレスと共に生活を見つめた衝撃の記録。一日七食のホームレス!? 貯金ができるカラクリとは?寝床探しから襲いかかる災害・犯罪の恐怖まで、家に帰らず2カ月間の徹底取…

書籍「……こどもが聞きました。日本は中国になにをしたの」(明石書店)

www.akashi.co.jp 書籍「…こどもが聞きました。日本は中国になにをしたの」(明石書店)は、日本占領下(1931~1945年)の中国における日本軍の所業を、写真とイラスト、文章でまとめたもの。 薄手の小冊子のような作り。この一冊を見れば、日本軍が当時どの…

書籍「ゲンバクとよばれた少年」中村 由一

「ゲンバクとよばれた少年」中村 由一(講談社) 1945年8月9日午前11時2分、この日の長崎市の天気は曇り。上空を飛んでいたB29は雲が切れた瞬間をねらい原子爆弾「ファットマン」を落とす。そのとき地上(浦上町=うらかみちょう)にいたうちのひとりが中村…

”かなわなかった夢” 書籍「隔離 故郷を追われたハンセン病者たち」徳永 進

「隔離 故郷を追われたハンセン病者たち」徳永 進(岩波現代文庫) 「隔離 故郷を追われたハンセン病者たち」は、療養所に入所していた鳥取県出身のハンセン病者たちからの聞き取りをまとめた本。 ※著者の徳永進氏は、鳥取出身、在住の70代医師。聞き取りが…

映画「人生フルーツ」と書籍「ききがたり ときをためる暮らし」

映画『人生フルーツ』公式サイト写真:田淵陸深(たぶちむつみ) 映画「人生フルーツ」は、愛知県春日井市の高蔵寺(こうぞうじ)ニュータウンに住む津端(つばた)英子、修一さん夫婦の日常の暮らしを映像にまとめた作品。 英子さん修一さんのふたりは、更…

赤と黒、そして青。書籍「原爆の絵 ヒロシマの記憶」

その日、1945年8月6日は快晴だった。原爆を搭載したB29は、晴れわたる空を飛んできたという。どこまでも青い空。キラリと光る物体がすっと落とされた。ピカッ、どーん!!街は真っ赤になり地面は熱くなった。その後世界は、赤と黒にいろどられた。 土埃が混…

書籍 反戦詩集「もし それが わたし だったら」

「もし それが わたし だったら」監修 赤木かん子、画 葉祥明(ようしょうめい)、(発行 自由國民社)2003年発行の反戦詩集。児童文学評論家の赤木かん子さん編纂。茨木(いばらぎ)のり子、石垣りん、原民喜(はらたみき) 、金子光晴、折口信夫(おりぐち…

書籍「草 日本軍『慰安婦』のリビング・ヒストリー」

韓国の作家が描く日本軍慰安婦のものがたり 「草 日本軍『慰安婦』のリビング・ヒストリー」キム・ジェンドリ・グムスク 著、都築 寿美枝・李 昤京 翻訳 (発行 ころから) korocolor.com 数センチの厚みを持つ500ページ弱の漫画のようなコマ割りで描かれた…

「島の美容室」福岡耕三 / 写真・文

その島には長い間 美容室がないという事を聞いた 人々は数日かけて 那覇の美容室に行くという 美容師である私は、そのことが気になった 「島の美容室」より 茨城在住の美容師福田さんが、沖縄の小さな島で月に10日間だけ開く「島の美よう室」。

「鎮魂の地図」大城弘明著(未來社)

『鎮魂の地図』大城弘明著(未來社) 「これは御嶽(うたき)なのですか?」「いーや、違うんだよ。沖縄戦で一家全滅した家のね、トートーメー(位牌)」76年前の沖縄戦で生命が途切れ自分の家に帰って来れなかった人たち。その人たちが住んでいた家の跡地に…

絵本「ひめゆり」

絵本「ひめゆり」2011年6月23日発行 絵本「ひめゆり」ひめゆり平和祈念資料館発行 沖縄県糸満市にあるひめゆり平和祈念資料館が監修発行した絵本「ひめゆり」。発行日は、沖縄戦後66年目にあたる2011年の慰霊の日(=6月23日)。

2021/8/15 本の中ではまだ戦争が続いている!

「ひめゆりの塔をめぐる人々の手記」仲宗根政善(角川文庫)ひめゆり学徒隊の引率教師として沖縄戦を体験した仲宗根政善さんが記録した手記。 戦場に記した乙女らの血の足跡をありのままに記すことは、亡き乙女らへの供養にもなろうかと、灯油もなかった終戦…

暮しの手帖社の戦争本(の中のオキナワ)

暮しの手帖社の戦争本「なんにもなかった」と「戦中・戦後の暮しの記録 君と、これから生まれてくる君へ」 ●この日の後に生まれてくる人にそれは、言語に絶する暮しであった。 その言語に絶する明け暮れのなかに、人たちは、体力と精神力のぎりぎりまで持ち…

書籍「ひとりの記憶 海の向こうの戦争と、生き抜いた人たち」橋口譲二

「ひとりの記憶 海の向こうの戦争と、生き抜いた人たち」橋口譲二(文藝春秋) 先の戦争(と本には記述されているが太平洋戦争のこと)が終わったあとも日本に戻らずに生きた人たちを、写真家橋口譲二が訪ね歩いた記録。