あまはじノート

amahaji note

沖縄戦の本

『戦争・記憶 』亀山亮さんの写真

ここは具志堅隆松さんのハンストを契機にはじめた場所です。つまり、沖縄戦がテーマです。ただ、今は、沖縄戦のことを、文字にして積み重ねようとは思えない期間が続いています。 (筆者自身、下嶋哲郎さんの本を紹介して以来、沖縄戦の本を読めなくなってい…

書籍「沖縄の歩いた道」新崎盛暉(ポプラ・ブックス)

「沖縄の歩いた道」新崎盛暉(ポプラ・ブックス)は、沖縄の文化と歴史、近代史について書かれた子ども向けの本。 1973年発行。沖縄返還(復帰)が1972年なので、沖縄が日本に復帰した翌年に出版されたことになる。※沖縄返還(復帰)=沖縄がアメリカの統治…

書籍「赤瓦の家 朝鮮から来た従軍慰安婦」川田文子

ポンギさんの故郷は「忠清南道(チュンチョンナムド)礼山郡(イェサングン)新礼院(シルレオン)」※地図上の赤いポイントのあたり この本の主人公裴奉奇(ペ・ポンギ)さんは、植民地下の朝鮮から1944年に日本に連れてこられ、沖縄で慰安婦として従軍した人。…

大石芳野写真集「戦争は終わっても終わらない」

大石芳野写真集「戦争は終わっても終わらない」(藤原書店) 長年にわたり、戦争や紛争の中に生きる市井の人々をとらえてきた大石芳野(よしの)さんの写真集「戦争は終わっても終わらない」。太平洋戦争が主題(本の中では「アジア太平洋戦争」と表記)。 …

「沖縄戦の戦争遺品」豊里友行(新日本出版社)

「沖縄戦の戦争遺品」豊里友行(新日本出版社) 沖縄で60年間遺骨収集を続けた国吉勇さんが収集した遺留品をおさめた写真集。(国吉さんは2016年に遺骨収集から引退)※撮影は沖縄出身の写真家豊里友行さん。

「鎮魂の地図」大城弘明著(未來社)

『鎮魂の地図』大城弘明著(未來社) 「これは御嶽(うたき)なのですか?」「いーや、違うんだよ。沖縄戦で一家全滅した家のね、トートーメー(位牌)」76年前の沖縄戦で生命が途切れ自分の家に帰って来れなかった人たち。その人たちが住んでいた家の跡地に…

やさしすぎる人々の物語・灰谷健次郎作「太陽の子」

「太陽の子」灰谷健次郎著(理論社) ー心の病んでいるものが、他人に危害を加えたり、犯罪をおかすというのは、あんたたちの偏見じゃよ。沖縄の島々ではな、心の病人はみんなで大事にした。(後略)「太陽の子」灰谷健次郎著より(以下同)

絵本「ひめゆり」

絵本「ひめゆり」2011年6月23日発行 絵本「ひめゆり」ひめゆり平和祈念資料館発行 沖縄県糸満市にあるひめゆり平和祈念資料館が監修発行した絵本「ひめゆり」。発行日は、沖縄戦後66年目にあたる2011年の慰霊の日(=6月23日)。

2021/8/15 本の中ではまだ戦争が続いている!

「ひめゆりの塔をめぐる人々の手記」仲宗根政善(角川文庫)ひめゆり学徒隊の引率教師として沖縄戦を体験した仲宗根政善さんが記録した手記。 戦場に記した乙女らの血の足跡をありのままに記すことは、亡き乙女らへの供養にもなろうかと、灯油もなかった終戦…

南島の詩人 八重洋一郎の「先生」という詩

写真は2021年7月に撮影した沖縄島の樹 八重山石垣島の詩人に八重(やえ)洋一郎という人がいる。その人の作品「先生」という詩を読むと強烈に沖縄戦を感じる。