ガマフヤー・具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんが主人公の映画「骨を掘る男」のクラウドファンディングがはじまりました。2/28まで。
※クラウドファンディング=インターネットを通じて不特定多数の人から資金調達をすること。
※ガマフヤー=沖縄のことばで、”ガマ(壕)を掘る人”のこと
◆ここから支援できます◆
「骨を掘る男」は、沖縄生まれの奥間勝也監督が制作中のドキュメンタリー映画です。
沖縄の山野やガマ(壕)には、今も沖縄戦(1945年の地上戦)で戦死したまま埋葬されずにそのまま死んだ場所で眠る人たちがいるのです。兵士だけでなく住民も数多く亡くなっています。
その戦没者たちの遺骨を40年ものあいだ黙々と掘り続けてきたのが、この映画の主人公・ 具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんです。
映画では、具志堅さんの遺骨収集の様子、具志堅さんの目を通して見た沖縄、遺骨がふくまれる沖縄南部の土砂を辺野古新基地建設に使う計画への抗議活動。そして、戦没者の遺族でもある監督のセルフストーリーを描きながら、戦争の記憶の継承、慰霊について考え問いかけます。
映像の価値は、過ぎ去る瞬間を目に見えるかたちで残せることです。映画の公開は2024年ですが、登場人物や制作者がこの世界から消えたあとも作品として残ります。
沖縄の過去にさかのぼる作業を続ける具志堅さんの仕事が映画になることで、遠い未来の人たちにも沖縄戦や戦争の話を伝えられる。この映画を支援することは、”記憶の継承”に参加することでもあるといえます。
現在撮影は90%完了。今回のクラウドファンディングは、映画として完成させる(編集や色調整、字幕作成、海外での編集)ための予算として使われます。気になる方はぜひ、支援をおねがいします。
つまりは、いい作品をつくるので応援してねってことですね。^_^
※支援は匿名でも参加できますよ。2月28日(火)午後11:00まで参加可能。
▼くわしくはこちらから▼
readyfor.jp
以下、引用です。
当時の状況を想像しながら周囲を観察して遺骨収集する具志堅さんは、まるで沖縄戦を追体験しながら戦没者と対話するようにも見えます。彼がまだ見ぬ犠牲者とどのように向き合い、遺骨収集の作業をおこなっているのか。それを観客の皆さんそれぞれが感じてもらえるような映画になると思います。
監督である私自身も沖縄に生まれ育ちました。実は私の大叔母も沖縄戦の戦没者で遺骨はまだ見つかっていません。(中略)戦争体験者から2世代離れた私や現代を生きる人々が戦争の記憶をどのように継承できるか。それを映画のなかでは描きたいと考えています。
【メモ】
具志堅さんのハンスト現場で、時間をつみかさねるようにただただ撮り続けていた人。それが奥間監督です。その時間のつみかさなりは、作品のフレームに映しこまれているはずです。
筆者は、映画作品として期待しています。