あまはじノート

amahaji note

no.5:ひまわり学生運動10年後の記憶

▼白い建物が立法院(学生たちが占拠した本議会場がある)



【路上の学生と支援者たちの活動範囲】

ひまわり学生運動の活動範囲

※グーグルビューにあわせて南を上にして作成しています。

上記は、路上の学生たちと支援者たちの活動範囲を画像にしたもの。

 

黄色のマーカーで囲った道路が活動範囲。(スマホだと見にくいかも。拡大はできるかと)


青斜線がメインの活動場所で、多くの学生たちと支援者たちがとどまっていたエリア(ワンブロック分の道路を使用)。

▼青島道路

※6~7回ぐらいクリックして前にすすむと、右手に立法院の本議会場の建物が見えてきます。この道路がすべて占拠されていました。


青斜線の青島道路では、
イベント用の白い屋根のテントが張られ、学生たちが勉強したり高校生に無料で勉強を教えたり。

ほかには、無料の炊き出しや物品・水・お菓子の配布、小さな集会やライブ。

スマホの充電ステーション。

医療班(具合が悪くなったら相談してねのコーナー)と心理班(気持ちが沈んだら相談してねのコーナー)。

弁護士が待機する詰所。

美大のアート班。

グッズ作成コーナー。

中指立てて撮影できるコーナー。

「シャワー利用できます」の張り紙。

ごみステーション

シルクスクリーンを持ち込んで、「Tシャツにプリントするよ~」な人。(「学生たちを支持します」のロゴ。無料)

路上で炒飯つくってふるまっていたり(無条件で誰にでも配布)、屋台のソーセージ屋さんが「お金はいりません」と提供していたり、1杯ずつ淹れる「無料珈琲」も登場。

中には、トラックの荷台にキャベツをならべて「キャベツがわたしの思いを代弁しています。差し上げます」(←テレサ・テンの歌にちなんでいる)などなど。

どれも無条件で利用できるフリースタイル。


印象的だったのは、お弁当屋さんたちだ。

お昼時や夕方になると、カートを押しながら弁当を運んできて、路上にいる学生たちや座り込みの参加者たちに無料でくばる。

おそらく、誰にも頼まれていないと思う。自主的に、「弁当、だいじだよね!」って、毎日運んだのだと思う。

台湾は、ベジタリアン<素食>の人も多いので、ベジタリアンの弁当を持ってくるお弁当屋さんもちゃんといた。

 

「とにかく、みんな、しっかり食べろよ!」のお世話な感じが強い。

(弁当を運んでくれる人がいることで、現場にとどまる人たちは、ごはんの心配をしなくてもよくなるのがいい)


勝手に参加と思われる手作りコーナーがいつのまにかできており(運動とは無関係のストロー細工とか)、周辺の人が参加しているしで、なにかと自由。

 

学生たちは、路上にとどまりながら、分厚い教科書を開いて勉強。大学の先生と生徒たちが輪になって民主について議論する様子もよく見かけた。大学生たち、とにかくずっと勉強していた。

 

報道関係の人たちも多くて、テレビでも激しく(まさに激しく)ひまわり学生運動のようすが伝えられた。


立法院のとなりにあるセブンイレブンの前にも学生たちがたくさんとどまっていたけれど、「立ちのいてくれ」などと言われている様子もなかった。


立法院の南側にある濟南路(ジィナンルー)一段には、テント村も出現。家族連れが寝泊まりしながら学生たちを応援キャンプ。


実質上、立法院だけではなく周辺の道路も占拠しており(使用許可などとっていなかっただろうと思われ=あいまい情報)、カウンターアートやメッセージが周辺の壁や塀に次々に掲示されていき……。


 

路上の活動を見ていて思ったのは、

やってることが各自かぎりなくバラバラ

てことでした。筆者は、その勝手気ままなようすから、こんなに自由な反対運動があっていいのかと感心していましたね。(状況としては、せっぱつまっているはずなのに……)

 

誰が来てもいいし、だいたいにおいてなにをしてもいい。バラバラだけど、必要なときはひとかたまりになってわーわーやりながら、やがて目的も達成する。そんな運動だったと思う。


ただし、立法院のなかは相当な緊張感があったはず。それについては、筆者はわからない。

 

※台湾では、外国人は政治的な活動への参加を認められていません。政治的な活動がなにを指すのかによりますが、(筆者は慎重派なので)あくまで見学者の立場として現場に通っていました。

 

【Q&A】警察はいたのか?

警察は、現場にずっといた。かなりの人数(詳細不明)が動員されていた。けれども、あくまでも立法院の敷地を守る態勢(塀の内側で待機)をつらぬいていた。学生たち・支援者たちを監視・抑圧する目線ではなかったように思う。

でありながらも、路地の奥にあるような立法院に続く塀の前にも学生たちは座り込んでいて、教科書を開いてたんですよね。「ここは自分たちが守る場所」みたいな具合で。小さな街灯がついているだけのとても薄暗い場所にもいましたね。


立法院があるのはこの辺です。二二八公園も近いエリアです。

 

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※全体をまとまりのあるものにするため、あとで内容を加筆・修正することがあります。