これは、2014年のひまわり学生運動についての回想記事です。2024年5月におこなわれた青鳥行動の記事ではありません。
2014年3月24日・立法院占拠から7日目の午前
民主30年=民主は30年(民主には30年かかる)
服貿30秒=サービス貿易協定は30秒(30秒で決定されてしまった)
警察加油=警察がんばって
葛格愛你=お兄さん愛してます(恋愛の愛ではなく強い親しみと尊敬、かな?)
葛格(グゥグ)は台湾華語の哥哥と同じ発音で、「お兄さん」のこと。葛格は、年下の者が親しい年上の人に使う表現(らしい。今、調べて知った)。アニメでも使われるとのこと。
葛格の使い方から想像すると、このタテカン(立て看板)を作ったのは、高校生ぐらいの人だろうか? それとも? どちらにしても、端的な表現がうまい。
※台湾華語=台湾で使われる中国語
サービス貿易協定反対のTシャツを見せながら。
台湾では、バイクに乗っていてちょっとした雨が降ったときや寒いとき、カッパやジャケットを前から着ることが多い。前からかぶるだけなのですぐに着られるし、雨や風をふせぐにはこのほうが具合がよかったりする。そのスタイルで抗議行動に参加。
現場バリケード
この日も、多くの人が現地に集まった(とはいえ毎日集まっている)。学生たちによる行政院への突入、その後警察・機動隊による排除の翌日。
参照:no.9:ひまわり学生運動10年目の記憶 - あまはじノート
前日の警察・機動隊による排除を深く憂慮したのだろう。立法院に通じる道路の各所に、バリケードがはられていた。
警察・機動隊の侵入をふせぐために、人が立っていたり座っていたり、ロープが張られていたり。朝から学生たちが座りこんでいる場所もあった。
※「朝から」ではなく、23日の夜中からずっとの可能性もあり。
①青島道路(東側入り口)
駐車禁止のガードパイプと椅子で、空間をつくって。
緊急醫療通路(緊急医療のための通路)とあるが、「ここは通らないで」と言われるわけでもなく、ふつうに通れた。
現場で、ルールを指示された記憶がない。
赤い椅子は、目印にもなる。
②立法院議場前
右側の白い建物が立法院議場。敷地内と、周辺道路に学生たちが座りこむ。
すきまがないぐらいに詰めて座る学生たち。寝ている学生もいる。夜通しここにいたのかもしれない。(仮説)
青島道路と鎮江街が交差するあたり。白い建物が立法院議場。
③鎮江街(ゼンジァンジェ)
うしろの白い建物が、立法院議場。
④青島道路まんなかあたり(立法院・鎮江街に近いエリア)
ダンボールがちらばった写真。筆者は最初、「この写真には、とりたててなにも写っていない」と思っていた。けれどもふと、「ちょっと待って!! このダンボール……。学生たちが座っていたんじゃないか?」と気がついた。
踏みしめられてぺたんこになったダンボール。この上に、「夜通し学生たちがいたんじゃないか?」と。
写真右側に、立法院を背にして座る数人の学生がいる。このようにして、学生たちはここに座りこんでいたんじゃないか、と。
⑤青島道路(西)
上記よりも西のエリア。
この学生たちの目線の先には……。
警察官たちが。移動しているだけなのだが、前日(23日)のできごともあり妙に緊張する。
太陽の光が学生たちにあたる。まだ8時39分。朝です。
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