これは、2014年のひまわり学生運動についての回想記事です。
参照
no.9:ひまわり学生運動10年目の記憶 - あまはじノート
no.10:ひまわり学生運動10年目の記憶 - あまはじノート
2014年3月24日・立法院占拠から7日目の午後
学生たちによる行政院への突入、その後警察・機動隊による排除。
その翌日2014年3月24日夕方の立法院周辺のようすです。
「危險勿近(あぶないから近づくな)」(なにに近づくな? 警察に?)
ここは、立法院とは関係がない政府機関の建物です。そのような場所にも、ひまわりとメッセージ。遠慮はしないよ。
立法院の敷地(広い)を取りかこむように、張りめぐらされたテープ。ひまわり学生運動の現場には、このテープのようなプロ仕様の仕事が各所にあった。
實質審査 重啓談判 全民包圍
(実質的見直し 交渉再開 すべての民が取りかこむ)
爸媽你放心、我們很安全
(お父さんお母さん心配しないで、わたしたちは大丈夫)
孩子謝謝你們、你是我們的希望
(子どもたちありがとう、あなたたちは、わたしたちの希望です)
じんわりとしたあたたかみが伝わるフラッグ。
立法院を占拠する学生たちがいて、立法院の周辺に座りこむ学生たちがいる。学生たちを応援し見守る大人たち(現地にいたり遠くにいたり)がいて、ひまわり学生運動は成立していたのだと思う。
地面に座る学生たち。慣れてる。けれども、3月の台北のコンクリートは冷える。地面に座りこむのは、意外とハードなことなのだ。
お弁当の配布。お弁当やさんが自主的に持ってきています。「応援しているからね」って。学生じゃなくても、ここにいる人ならもらえます。
日が暮れると薄暗くなる路地で座りこむ。筆者の記憶に強く残る学生たち。この路地の突き当りに、立法院に通じる小さな塀がある。学生たちは、そこを守る(阻止する)ために座っていた。
立法院議場前の道路上で集会。音響設備も整っているし、報道の人もいます。
画面の白・青・赤いものは、通路を確保するためのテープ。
同じような写真が続くなあと思いましたか? それも、素直な感想でしょう。
しかし民主とは、こうして、飽きるほどに座り続けること(=注視し、声をあげ続けること)で実現するものなのではないでしょうかね。
交代の時間がくるまで、牛肉麺(ニョウロウミェン)店の前で待機。
夜7時過ぎの、「救急站(救急ステーション)」。手前の赤十字が、大きくてわかりやすい。
人民覺醒 決定咱的未來
(ひとびとの目覚めが 未来を決める)
------
※グーグルストリートビューを掲載している場合、著作権は撮影者に帰属します。
※あとで内容を加筆・修正することがあります。