これは、2014年のひまわり学生運動についての回想記事です。
2014年3月27日・立法院占拠から10日目の夕方
go to hell(地獄へ行けよ) 。ほかの文字は、画面から読みとってくださいね。 (^^)
テント村のはしっこに出現したオレンジテント。「立法院占拠から10日」と、わかりやすく表示。「数字の部分は、毎日書きかえるのか!?」この日から、オレンジテントをウォッチすることに。
それぞれの主張がはためく、抗議のタワー。
自由民主の花、ひまわり。子どもも大人も、学生も、ひまわりを持ってた。
ただゆるく座ることだって抗議だ。
大学ごとのブースができつつあるころ。
抗議するポスト
ポストは、すでに使えません。むしろ、抗議に使われています。郵便局側もあきらめたようです。
「ちょっと、行ってみる?」などと言いながら、路上で本を読み、編み物をする。軽快な抗議。
(履いてらっしゃるサンダルが筆者と同じ<TEVA>で。なんだか他人とは思えなかったおふたり)※可能ならいつかこの写真をお届けしたい
家族連れかと思われるようなグループも。あらゆる年代の人が、現場に座る。のんきなお祭り会場にも見える。
現地宿泊用のふとん
ふとんの数が、増えている(!!)。エマージェンシーシートもあるねぇ。
キャベツにこめた深い愛
「青菜代表我的心(キャベツはなんでも知っている)」は、テレサ・テンの『月亮代表我的心(月はなんでも知っている)』にちなんでいる。
これはまさに、キャベツにこめた農家さんの愛。
『月亮代表我的心』の歌詞「私の愛がどれほど深いか どれほどあなたを思っている知りたいの?」「私の気持ちも、愛も本物」と伝えたかったのだろうか。
熱すぎると思った。そして、重い(=物理的に)。
なぜなら、台湾の学生の部屋には、キッチンがない。キャベツを持って帰って、いったいどう料理しろと? 「キャベツをもらっても学生さんは困るだけでは?」と、当時、筆者も思った。
しかし農家さんは、そのような煩悩さえ踏み越え、キャベツを差し出さずにはいられなかったのではないだろうか?
キャベツは、ただの野菜じゃない。農家さんの深い愛を代弁する存在なのである。そうまさに、「青菜代表我的心(キャベツはなんでも知っている)」。
それでは、おおくりいたします。鄧麗君(テレサ・テン)『月亮代表我的心(ユエリャン ダイビャオ ウォディ シン)』。
※日本語字幕
青菜(チンツァイ) 葉もの野菜の総称。さっとゆでたり炒めたりして食べることが多いです。地瓜葉(ディーグヮツァイ=さつまいもの葉)を食べる習慣もあります。
------
※グーグルストリートビューを掲載している場合、著作権は撮影者に帰属します。
※あとで内容を加筆・修正することがあります。