2023年沖縄慰霊の日前後のできごとをメモしておきます。
【沖縄慰霊の日】6月23日
2021年から毎年おこなわれていた具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんのハンスト。(沖縄県糸満市にある熊野鉱山の遺骨混じりの土砂採掘に反対するためのもの)2023年は、そのハンストがない年になった。
※写真は、沖縄慰霊の日に 沖縄県営平和祈念公園 でおこなわれた集会
筆者は今回、なにかとタイミングがずれて、具志堅さんのおはなしをじっくり聞くことができなかった。(ぎりぎりで上記の写真を撮れたけれど、ただ撮っただけなのでこれを出す意味はないと思う。けれど、下記の情報につなげるために掲載する)
『骨を掘る男』奥間勝也監督作品
上記の具志堅さんが主人公の『骨を掘る男』は、奥間勝也監督が制作中のドキュメンタリー映画。沖縄平和祈念公園で監督にうかがった(監督はいつも現場にいる)おはなしによると。
今後、ドイツやフランスでの編集を経て、「来年2024年の慰霊の日あたりに公開できれば」とのこと。※予定は変更になる場合があります。
撮影期間4年。その間に、沖縄熊野鉱山の遺骨土砂問題が発覚し、具志堅さんがいる場所も大きく変化した。それにともない、作品としての『骨を掘る男』も必然的に変わってきたのでは? と思われる。
www.youtube.com
※2023年前半におこなわれたクラウドファンディングに関する動画です。クラウドファンディングの募集は成功し、現在は終了しています。
期待大で完成を待っている作品。
※映画に関する情報は、下記のムーリンプロダクションのアカウントで。公開時期になると情報が集中すると思います。
・奥間監督が撮影を担当したRITTOさんの楽曲『IREI』
この静かなる平和の火の映像を観てほしい。(”平和の火”のようなモニュメントは、意味をこめた撮り方がむずかしいと思う)
平和の広場は、断崖絶壁から海岸線、波打ち際を眺望できる位置に設置されています。
広場の中央には「平和の火」が灯されています。この「平和の火」は、沖縄戦最初の上陸地である座間味村阿嘉島において採取した火と被爆地広島市の「平和の灯」及び長崎市の「誓いの火」から分けていただいた火を合火し、1991年から灯し続けた火を、1995年6月23日の「慰霊の日」にここに移し、灯したものです。
平和の礎(いしじ)
筆者の祖先の国では、同じ姓を持つ者をたどっていくと、その姓を使い始めたひとつの家族にたどりつくという(以前に聞いたはなし)。
沖縄平和祈念公園の平和の礎には、筆者の祖先と同じ姓を持つ人たちの名前が複数刻まれている。売店で花を購入し(今年は線香もつけてくださった)祖先の国の人たちにあいさつをした。
沖縄タイムス号外
毎年、慰霊の日に配られる沖縄タイムスの号外。2023年の号外もいただいた。(慰霊の日の午後に、沖縄タイムスの方が平和祈念公園内を歩いて配っておられます。当日の朝、かなり早い時間から取材されているようです)
慰霊の日の号外は、保存している。
対馬丸記念館
近くを通ったら行くことにしている『対馬丸記念館』。
受付近くで、「この船(対馬丸)に乗るはずだったけど、親がやっぱり行かせられないと言ってくれたおかげで、今生きています」という方が、対馬丸記念館の関係者の方と会話されていた。
おふたりとも名護の収容所におられた、というはなしを横で聞き、涙が止まらなくなる筆者(勝手に聞いて勝手に泣く自己完結スタイル)。
その日は、記念館の中のあるものの写真を撮りたかったのだけれど、なにもできなかった。ただ、ボーゼンとして館内を歩いたのみ。
対馬丸記念館では、複数の海外からの旅行者の方が熱心にビデオを鑑賞されていた。
おふたりの共著である絵本『ヤギと少年、洞窟の中へ』(Switch Publishing)の刊行を記念した対談。
黒田さん「わたしは、沖縄へは、たぶん300回以上来てます。でもね、ただ、来てるだけなんです」黒田さんが初めて沖縄へ来られたのは、16歳のときだったそう。「そのころの国際通りには、いろんなものが並んでました」
池澤さん「ふつうのことばで書きました」
おふたりは、絵本制作の前に、沖縄南部の壕に入られたそうです。
www.switch-store.net
呉屋天ぷら屋
沖縄式の衣がもったりした天ぷらを買える呉屋天ぷら屋(那覇市松尾)。材料の値上がりでサーターアンダギーが小さくなったときは「うっ」と思った。けれども、「天ぷらひとつ、サーターアンダギーひとつ」から遠慮なく買えるのはいい。ご近所の人も観光の人も同じに買えるのはいい。
筆者が立ち寄ったとき、「これは、なんですか?」「これは、かたはらんぶーといって、天ぷらの生地だけを揚げたものです」という会話が展開されていた。※かたはらんぶーは、特別枠で販売されています。
【余談】呉屋さんのサーターアンダギーが小さくなった理由
呉屋天ぷら屋さんでは、すべての天ぷら(もずく、さかな、やさい、いか)とサーターアンダギー(白糖、黒糖)が、同価格に設定されている。(確か今は70円?)
同価格にしておくことで、天ぷらとアンダギーが混ざった注文でも、「〇個×70円」で会計がすむからなのだ、と思う。だから、材料の価格が値上がりしたとき、アンダギーを小さくして対応したのだと思う。