あまはじノート

amahaji note

沖縄戦に出合う

映画『骨を掘る男』奥間 勝也監督作品 2024年6月より全国順次公開

映画『骨を掘る男』奥間 勝也監督作品がこのたび完成し、2024年6月より全国で公開されるようです。 www.youtube.com 40年以上にわたり沖縄戦の戦没者の遺骨を収集し続けてきた具志堅隆松。これまで400柱以上を探し出した。彼は自らをガマフヤー(洞窟を掘る人…

2023年6月23日沖縄慰霊の日前後のメモ(少し追記あり)

2023年沖縄慰霊の日前後のできごとをメモしておきます。 【沖縄慰霊の日】6月23日 2021年から毎年おこなわれていた具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんのハンスト。(沖縄県糸満市にある熊野鉱山の遺骨混じりの土砂採掘に反対するためのもの)2023年は、その…

2023/06/23 沖縄 慰霊の日

折り鶴のカラフルな色が場を明るくする 2023/06/23 沖縄 慰霊の日に、沖縄県営平和祈念公園に行った。 今年は、遺骨収集ボランティア ガマフヤー具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんの平和祈念公園でのハンストはなかった。事前に予定はされていたが、場所の…

下嶋哲朗(てつろう)さんの本・その2『生き残る 沖縄・チビチリガマの戦争』~『非業の生者たち 集団自決 サイパンから満州へ』

『生き残る 沖縄・チビチリガマの戦争』下嶋哲朗(晶文社)は、1991年発行。 www.kosho.or.jp『非業の生者たち 集団自決 サイパンから満州へ』下嶋哲朗(岩波書店)は、2012年の発行である。www.iwanami.co.jp どちらも、(沖縄戦時、および太平洋戦争時に起…

下嶋哲朗(てつろう)さんの本・その1『生き残る 沖縄・チビチリガマの戦争』~『非業の生者たち 集団自決 サイパンから満州へ』

『生き残る 沖縄・チビチリガマの戦争』下嶋哲朗(晶文社)は、1991年発行。 www.kosho.or.jp『非業の生者たち 集団自決 サイパンから満州へ』下嶋哲朗(岩波書店)は、2012年の発行である。www.iwanami.co.jp どちらも、(沖縄戦時、および太平洋戦争時に起…

6月23日は沖縄慰霊の日です”沖縄「平和の礎」名前を読み上げる集い”があります

昨年2022年からはじまった『沖縄「平和の礎」名前を読み上げる集い』。これは、沖縄県糸満市平和祈念公園にある「平和の礎(いしじ)」に刻まれた24万1686名の名前を読み上げるという試みです。 リレー形式で読み上げをおこない、その様子はネット配信されま…

ドキュメンタリー映画『骨を掘る男』クラファン継続中【内容追記あり】

沖縄戦で亡くなった人の遺骨を、40年もの間収集しづつけている具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さん。その具志堅さんが主人公の映画『骨を掘る男』奥間勝也監督作品のクラウドファンディングが継続中です。 【2023年3月追記】プロジェクトは、無事成立しまし…

ガマフヤー・具志堅さん主人公の映画「骨を掘る男」

ガマフヤー・具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんが主人公の映画「骨を掘る男」のクラウドファンディングがはじまりました。2/28まで。※クラウドファンディング=インターネットを通じて不特定多数の人から資金調達をすること。※ガマフヤー=沖縄のことばで…

大石芳野写真集「戦争は終わっても終わらない」

大石芳野写真集「戦争は終わっても終わらない」(藤原書店) 長年にわたり、戦争や紛争の中に生きる市井の人々をとらえてきた大石芳野(よしの)さんの写真集「戦争は終わっても終わらない」。太平洋戦争が主題(本の中では「アジア太平洋戦争」と表記)。 …

壊れたカメラで慶良間(けらま)チージ

沖縄県那覇市。ゆいレール「おもろまち」駅から徒歩数分の高台に、「慶良間(けらま)チージ」と呼ばれる場所がある。慶良間は、慶良間諸島。チージは、頂上の意味で、「慶良間が見える丘」の意味になる。※この記事の写真は、壊れたカメラで2020年に撮影した…

2022年6月 対馬丸記念館に行ってみた(再び)。

那覇市若狭エリアにある対馬丸記念館 2022年6月、対馬丸(つしままる)記念館を再見学しました。 2021年に見学した際に気になっていた「いかだ」の写真を撮影できたので(対馬丸記念館内は、遺影以外は撮影可能とのこと)、下記記事内に追加しています。 ama…

書籍「ぼくが遺骨を掘る人『ガマフヤー』になったわけ。サトウキビの島は戦場だった」

www.godo-shuppan.co.jp この本の著者具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんは、太平洋戦争末期の沖縄戦(1945年3月末からはじまった約半年にわたる沖縄での地上戦。攻めてきたのはアメリカ軍)で亡くなり、その場所に放置され埋もれてしまった遺骨を収集して…

慰霊の日とか沖縄戦とか

沖縄島をはじめて旅したとき。読谷村(よみたんそん)在住の人と知り合いになった。その人の祖父は、沖縄戦当時シムクガマに避難していたのだという。そう、シムクガマとチビチリガマは、同じ村内にありながらも生と死を分ける世界の入り口となってしまった…

2022年6月23日慰霊の日 その2

2022年6月23日慰霊の日、沖縄県糸満市の平和祈念公園。ガマフヤーの具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんがハンストをおこなった。 この日は、「沖縄全戦没者追悼式」がおこなわれる日でもあった。今年2022年は首相岸田が来沖することもあり、管理側がセキュ…

2022年6月23日慰霊の日 その1

その2022年6月23日、沖縄県糸満市にある平和祈念公園に行った。 この日は、ガマフヤー(沖繩のことばで「骨を拾う人」の意味)として知られる遺骨収集ボランティアの具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さんがハンストをおこなっていた。(ハンストは22~23日に…

「沖縄戦の戦争遺品」豊里友行(新日本出版社)

「沖縄戦の戦争遺品」豊里友行(新日本出版社) 沖縄で60年間遺骨収集を続けた国吉勇さんが収集した遺留品をおさめた写真集。(国吉さんは2016年に遺骨収集から引退)※撮影は沖縄出身の写真家豊里友行さん。

「鎮魂の地図」大城弘明著(未來社)

『鎮魂の地図』大城弘明著(未來社) 「これは御嶽(うたき)なのですか?」「いーや、違うんだよ。沖縄戦で一家全滅した家のね、トートーメー(位牌)」76年前の沖縄戦で生命が途切れ自分の家に帰って来れなかった人たち。その人たちが住んでいた家の跡地に…

沖縄の作家 目取真俊(めどるましゅん)さん@Eテレ

沖縄生まれ、沖縄在住の小説家目取真俊(めどるましゅん)さんのインタビューが、NHKのEテレで放映された。こころの時代~宗教・人生~「死者は沈黙の彼方(かなた)に 作家・目取真俊」2021年8月29日(日)放送

やさしすぎる人々の物語・灰谷健次郎作「太陽の子」

「太陽の子」灰谷健次郎著(理論社) ー心の病んでいるものが、他人に危害を加えたり、犯罪をおかすというのは、あんたたちの偏見じゃよ。沖縄の島々ではな、心の病人はみんなで大事にした。(後略)「太陽の子」灰谷健次郎著より(以下同)

絵本「ひめゆり」

絵本「ひめゆり」2011年6月23日発行 絵本「ひめゆり」ひめゆり平和祈念資料館発行 沖縄県糸満市にあるひめゆり平和祈念資料館が監修発行した絵本「ひめゆり」。発行日は、沖縄戦後66年目にあたる2011年の慰霊の日(=6月23日)。

2021/8/15 本の中ではまだ戦争が続いている!

「ひめゆりの塔をめぐる人々の手記」仲宗根政善(角川文庫)ひめゆり学徒隊の引率教師として沖縄戦を体験した仲宗根政善さんが記録した手記。 戦場に記した乙女らの血の足跡をありのままに記すことは、亡き乙女らへの供養にもなろうかと、灯油もなかった終戦…

暮しの手帖社の戦争本(の中のオキナワ)

暮しの手帖社の戦争本「なんにもなかった」と「戦中・戦後の暮しの記録 君と、これから生まれてくる君へ」 ●この日の後に生まれてくる人にそれは、言語に絶する暮しであった。 その言語に絶する明け暮れのなかに、人たちは、体力と精神力のぎりぎりまで持ち…

丸木位里・丸木俊「沖縄戦の図」が佐喜眞美術館で開催中

アーサー・ビナード氏の本を求めて図書館を訪ねた。最寄りの図書館にあったのは、「ちいさなこえ(「原爆の図」をもとに編纂したという紙芝居)」。「紙芝居なんですね」と反応すると、司書の方が「”本”があるかどうかさがしてみますね」と用意してださった…

南島の詩人 八重洋一郎の「先生」という詩

写真は2021年7月に撮影した沖縄島の樹 八重山石垣島の詩人に八重(やえ)洋一郎という人がいる。その人の作品「先生」という詩を読むと強烈に沖縄戦を感じる。

2021年7月 沖縄那覇市・対馬丸記念館を見学する

2021年7月の晴れた日 対馬丸記念館に行きました

具志堅さんハンスト【慰霊の日】@平和祈念公園 6/23

6月23日慰霊の日がやってきた

具志堅さんハンスト【後編】@平和祈念公園 6/21・22

戦争で家族を亡くした 城間恒人さん(左)、と具志堅さん(右) amahaji.hatenablog.com amahaji.hatenablog.com 2021年6月21日 糸満市の平和祈念公園でのハンスト 黙祷 糸満市の平和祈念公園に移動したハンスト会場。1日目の6月21日は、小雨が降ったりやん…

具志堅さんハンスト【前編】@沖縄県庁前 6/19・20

ガマフヤー具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)さん ガマフヤーの具志堅さんふたたび。2021年6月19~23日に、”土砂採掘中止&辺野古(へのこ)新基地建設埋め立て設計変更の申請を承認しないことを要求する”ためのハンストをおこなった。

2021 ひめゆりさんたちに会いにゆく

沖縄師範学校女子部の生徒たち(ひめゆり平和祈念資料館フライヤーより) 2021年4月12日にリニューアルオープンした「ひめゆり平和祈念資料館」(以下、祈念館と表記)に行った。

【対馬丸】ポンコツの貨物船と山羊散歩

人気のない波の上ビーチ 緊急事態宣言18日目のなーふぁぬまち(那覇のまち)。 2021年6月9日(晴れ)、波の上・若狭エリアを歩いた記録。