映画『骨を掘る男』奥間 勝也監督作品がこのたび完成し、2024年6月より全国で公開されるようです。
40年以上にわたり沖縄戦の戦没者の遺骨を収集し続けてきた具志堅隆松。これまで400柱以上を探し出した。彼は自らをガマフヤー(洞窟を掘る人)と呼ぶ。砕けて散乱した小さな骨、茶碗のひとかけら、手榴弾の破片、火炎放射の跡…。捨い集めた断片から、兵隊か民間人か、どのような最期をとげたか推察し、想いを馳せ、弔う。掘ってみるまで、そこに本当に骨が埋まっているかどうかはわからないーーそれでも掘りつづける行為を彼は「行動的慰霊」と言う。
※具志堅隆松(ぐしけんたかまつ)
監督の奥間勝也は、具志堅の遺骨収集に同行し、沖縄戦で亡くなった大叔母の生きた痕跡を探しながら、一方で繰り返しこう自問する。「出会ったことのない人の死を悼むことはできるのか?」その問いはやがて「平和の礎」に刻銘された24万の名を読み上げるいくつもの〈声〉と共鳴し、戦火と分断の時代を生きる私たちを震わせる。
『骨を掘る男』は、沖縄、沖縄戦、戦没者の遺骨、慰霊、弔いがテーマであるだけではなく、非常に美しい映像を撮る監督の作品であることにも注目です。
東京のポレポレ東中野、沖縄の桜坂劇場などから上映が始まるようです。上映スケジュールなどは、下記SNS、『骨を掘る男』公式サイトから。
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映画『骨を掘る男』は、映画配給会社「東風(とうふう)」からの配給とのこと。
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東風 note
さいごに。
この作品のタイトルがじつにいい。
読みやすいタイトルでありながら、”骨を掘る”ってどういうことなのかな? という疑問を持たせるわからなさ。
骨を掘る”男”とすることで、その長い長い作業の日々、ただただ土にまみれて人の骨を掘り続けてきた、人間としての具志堅さんの存在をストレートに表している、と思う。