「もし それが わたし だったら」監修 赤木かん子、画 葉祥明(ようしょうめい)、(発行 自由國民社)
2003年発行の反戦詩集。児童文学評論家の赤木かん子さん編纂。茨木(いばらぎ)のり子、石垣りん、原民喜(はらたみき) 、金子光晴、折口信夫(おりぐちしのぶ)などの作家が書いた24の反戦詩を収録。
筆者が気になったのは、竹内浩三という作家の「骨のうたう」。ふだんから骨(遺骨も)ってなんだろう? と考えているので、骨について書かれたものにはナチュラルにひかれる。
骨は骨として 勲章をもらい
高く崇められ ほまれは高し
なれど 骨は骨 骨は聞きたかった
絶大な愛情のひびきを 聞きたかった
それはなかった
かつては体温のある肉に包まれていたが、戦争でふいに死んで骨だけになった。骨は、骨になってほめたたえられたが、生きている人たちに振り向いてはもらえない。白い箱の中で、骨はなにを思っているのか。
この本は、石垣島の市立図書館の子どもの本のコーナーでみつけました。
「もし それが わたし だったら」。
新刊でみつけるのはむずかしい本です。図書館や古書店でさがしてみてください。
※もよりの図書館の所蔵本を検索できるカーリルが便利です。